あ~さんって
あ~さんは
ちょっと変だ
何が変だというと…
小さい時
人見知りが激しくいつまでも大泣きが収まらない
とにかく静か
大勢いる所はじっと動かず声ださず
逆にどこへでも連れて行けた
1~3歳辺り
電車やバスなんかそういう時って少なからずグズったり騒いだりするもんじゃない
けど家の子は楽だったーーー。
小学校は
一言もしゃべらず
担任は、こう言ったーーーー
喋らないと喉の機能が駄目になちゃいますよ
っと、
あたしは心の中で
でも、ウチでは喋ってますーと
けど口から出てきたのは
すみませんーだった
なんかよく分からないけどそう言ってしまった
あれも出来ないこれも出来ない何にも出来ないーとも言われたから
言ったのかも
極めつけは、
『グループ作りで誰か1人足りないねぇー誰かな?誰なぁ?と探してると
あ~さんだった
どこにも入れずの自分を探されている時の心は…きっと死ぬほどヤっだったに違いない
そして担任はこう続けて言った
それを知ったクラス全員の男の子グループから
僕達のグループに入っていただけないでしょうか?
女の子グループからも
私達のグループに入っていただくないでしょうか?
そう言われても何も言わずただし黙っていたけど最後は泣きながら お願いしますーとやっと言ったんですよ小さい声で、』
と個人面談で言われたーーー
なんか…
なんかその情景を想像すると涙が出てくる今も……だ
恐ろしい
確かに喋れない喋らない友達仲間いない
話したくても出来ない
なのに皆の前で言わせたきっと絞りきった声であ~さんは言ったんだ
どこにもグループに入れず、
皆なの前でさらされ、
しかも何十人もの目が1人の女の子に、
変な子変わり者喋らないと子と思われている事を敏感に感じているあ~さん
誰も助けない
担任すら助けずめんど臭い感じ
あ~さんの心は千切れ
喋れないのに無理やり言わせたーこのような事実
大体出来ない事ばかりあげてばかり出来ない事を克服するのも必要な時もあるけど
そればかり集中せずまずはその子の出来てる事柄を伸ばしてあげるのが望ましいのにーーー
なんて担任だ、失格だ
続く